昨今、「ファクタリング」を装ったヤミ金融が横行しているとの報道がされているところです。
「ファクタリング」とは、一般に、企業が取引先に対して有する売掛金等の債権を弁済期前に手数料を差し引いて買い取るもので、手形割引に類似します。
しかしながら、報道された事例では、当該売掛債権を担保にした無登録での違法な貸付行為であり、貸金業法を上回る高い金利を受け取っていました。
下記のいずれかに当てはまる場合は、「ファクタリング」を装ったヤミ金融の可能性が高くなりますので、相手方業者の貸金業登録の有無を確認のうえ、手数料（債権額と買取額の差）が年率換算で事実上の高金利になっていないか、十分にご注意ください。
＜ファクタリングを装ったヤミ金融である可能性が高いケース＞
・ 売掛債権譲渡契約に償還請求権が付いている。
・ 売掛債権譲渡契約を結んだことを取引先に通知しない。
・ 申込人の（売掛金振込予定の）通帳、銀行印、キャッシュカードを預かる。
・ 金銭消費貸借契約を締結し、代表者や家族に保証人になることを求める。
・ 小切手、手形を担保に入れさせる。
・ 契約書の写し、領収書などの書類が渡されない。
・ 手数料（債権額と買取額の差）が年率換算にすると、事実上、利息制限法の制限を超えた高金利になっている。